「おすすめプロンプト集」の多くは長い文章がずらりと並んでいて、貼り付けてみても、自分で書いたほうがましだったということがよくあります。問題は文章そのものではなく、どの部分がどんな役割を果たしているのかを誰も教えてくれないことにあります。
プロンプト工房は、そのギャップを埋めるために作られました。サブタイトルにもあるとおり、まさにコピーしてすぐ使える、なぜ効くのかも学べるです。ひとつのプロンプトを分解して見てみましょう。🧰

プロンプトではなく、状況から探す

朝起きて「プロンプトが欲しい」と思う人はいません。何かを終わらせたいだけです。そのため、トップページは状況から探すという形で整理されています。仕事の文章、企画・分析、マーケティング、開発・データ、人事・キャリア、学習・研究、授業・教育、日常・自営業、画像・動画・音楽、創作といったカテゴリが並んでいます。
先生が開くような項目をひとつ見てみましょう。授業・教育 — 指導案、ワークシート、評価問題、フィードバックです。
1つのプロンプトを、4つの要素で見る

取り上げるプロンプトはワークシートの問題と解答の一括作成です。タイトルの下には、テクニック · 役割を与える、テクニック · 課題を具体的にする、テクニック · 出力形式を決める、テクニック · 制約条件を書くというチップが並んでいて、読む前にどんな構成になっているかがわかります。
プロンプト本文は、次のように始まります。
あなたは{{科目}}を担当し、普段から授業用ワークシートを自作している教員です。
1. 空欄は入力フォームになっている

二重波かっこで囲まれた部分はすべて変数で、変数を埋めるの下にある入力欄に対応しています(科目、学年、全体のテーマ、設問数)。プロンプトの中で直接打ち込みたい場合は入力欄 / 本文での切り替えスイッチがあり、各欄の下にある例を入れるを押すと、社会、中学1年生、気候と人々の暮らしといったサンプル値が入ります。
これらを入力してコピーを押せば、空欄のない完成したプロンプトのできあがりです。
2. 普段使っているAIで開ける
その下には、ChatGPTで開く ↗、Claudeで開く ↗、Geminiで開く ↗というボタンがあります。サイト上でAIが動くわけではなく、文章を手渡したらあとは邪魔をしません。教員向けには授業用カード画像を保存も用意されています。
3. 1行ごとの理由がわかる

何度も見返したくなるのが、この部分です。なぜこう書くのかでは、プロンプトを役割、文脈、課題、形式、制約という5つのラベルに沿って順に解説し、それぞれが何を防いでいるのかを教えてくれます。
ワークシートのプロンプトの解説を見れば、その意図がよくわかります。
- 役割で経験豊富な教員というトーンを設定し、年少の生徒がつまずきやすい教科書調の硬い表現を防ぎます。
- 課題で基礎4・標準4・発展2の難易度バランスを指定します。比率を決めないと、AIは単純な暗記問題ばかり作ってしまいがちだからです。
- 形式で生徒用ワークシートと教員用模範解答に分けることで、前半をそのまま印刷して使えるようにします。
- 制約で教科書のページ番号や出典のない統計データを禁止します。これらは、AIがもっともらしく捏造しやすい情報だからです。
4. 失敗するバージョンと比べる

すべてのプロンプトページの最後には悪い例との比較があります。このプロンプトの場合、よくある悪い例として挙げられているのは、私たちが普段つい打ち込んでしまいそうな指示文です。
中1社会の「気候と人々の暮らし」の問題を8問作って
問題自体は出力されます。しかし解答解説も採点基準もなく、難易度のバランスも崩れていて、クラスの半分が2分で解き終わり、もう半分が立ち往生してしまいます。
その下にはバリエーション(自己採点用の小テストや、解答が横に並んだ2段階の難易度別バージョンなど)と、特定のモデルで出力形式が崩れやすい箇所をまとめたモデル別の注意が続きます。
そして、自分で作ってみる

同じ5つの要素を3〜4回見ていると、サイトのプロンプトを作るページも難しく見えなくなってきます。役割、文脈、課題、出力形式、制約のそれぞれに入力欄があり、テクニックの切り替えや構造を見るも用意されていて、組み立てた結果をそのままコピーできます。
これこそが、このサイトの本当の狙いです。プロンプトを借りに来たはずが、気づけば自分で書けるようになって帰っていくのです。
次回のお知らせ
言葉の背景にある概念から知りたい方には、カード形式でひとつずつ学べるアハAIがおすすめです。プロンプトではなくモデルそのものを試してみたいなら、ブラウザで動くAI Teadingをどうぞ。
次回は**キャラクターに表情や動きをつける「こどもスクラッチ 2」**をご紹介します。
よくある質問
サイト上でAIが動くのですか?
いいえ。変数を入力して完成したプロンプトをコピーし、ChatGPT、Claude、Geminiに貼り付けて使います。「で開く」ボタンからそのまま移動できます。
プロンプトの中にある二重波かっこの部分はなんですか?
変数です。右側にそれぞれの入力欄があり、「例を入れる」を押すとサンプル値が入るので、どんな答えを想定しているかがひと目でわかります。
なぜすべてのプロンプトに「なぜこう書くのか」の解説があるのですか?
文章だけでなく、その考え方を応用できるようにするためです。プロンプトの「役割」「文脈」「課題」「形式」「制約」を順にたどり、各部分が何を防いでいるのかを説明しています。
自分でオリジナルのプロンプトを作ることもできますか?
はい。「プロンプトを作る」では同じ5つの項目と**テクニック**の切り替えが用意されており、組み立てた結果をそのままコピーできます。